顧問弁護士:法務担当と顧問弁護士はどう違うのですか

会社の法務を継続的に面倒を見る存在という意味では同じだと思います。また最近は法科大学院を出て弁護士に匹敵する知識を持っている方も多いです。研究熱心な方は、弁護士以上の知見を持っている方もいるでしょう。ただ本質的に違うのは第三者性です。紛争になったとき、自分自身が当事者だと、どうしても客観的な判断ができなくなります。一方、我々弁護士は、一定の法律問題を中立的に分析し、その上で企業の立場に立ってアドバイスします。さらにいえば、相手方の立場に立ったらどうなるかということまで分析して、回答をすることができます。これは弁護士という仕事が、訴える側のためにも、訴えられる側のためにも存在しているからです。そして私の場合で言ば、たとえば、システム開発の発注者側、受注者側の両方が顧問先にあるものですから、両方の立場の利益、攻めと守りのポイントが分かります。社内プロパーの方ではこれはなかなか難しいことですので、そのあたりに我々の本当の存在価値があるのでは無いかと考えています。

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