顧問弁護士:支店は作らないのですか。

私の事務所では支店を出す予定はありません。更に言えば若手弁護士を雇う予定もありません。
同期や知人からは、それだけ顧問会社をもっていて、忙しくしているのであれば、若手を雇ってどんどん業務を拡大したらとよく言われます。弁護士も一種の商売ですから、勢いに乗れば業務を拡大するというのが自然な流れでしょうし、そうしている事務所の方が多いと思います。
しかし私の場合は、私を顧問弁護士として選任していただいた会社様とのつながりを大切にしたいので、ご依頼はすべて自分で対応しなければと考えています。若手を雇うということは、依頼があったらその若手に仕事を任せるということです。自分より優秀な若手はいくらでもいますし、業界の発展のことも考えると、若手に仕事を任せるのは大切なことです。ただ私のように業務内容が特殊な場合、同じ水準の仕事ができるようになるまでには相当の経験と研鑽を積まなければいけません。私を信頼していただいて顧問契約を締結していただいている依頼者様の仕事を、中途半端な状態の弁護士に任せるわけにはいかないのです。
その結果ですが、私の事務所では対応できる仕事の件数が限られています。事務所設立後、対応できるキャパシティいっぱいいっぱいまでの顧問会社様が集まってからは、5〜6年、顧問契約の受付を停止していました。今回一次的に受付を再開しますが、負荷が重くなった場合には、またすぐに停止すると思います。御信任いただいている既存の依頼者様への対応クオリティの維持のためです。

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