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皆さん、こんにちは。ここは弁護士川内康雄の自己紹介のためのウェブサイトです。
弁護士の自己紹介というと、専門分野をアピールするとういことになりそうなのですが、現在、弁護士会の規則により、ホームページ上で、ある分野が専門であると表記してはいけないことになっています。第三者からの評価を経ていないのに専門と書くと、一般の方に誤解を与える可能性があるからだそうです。その一方で、自己評価として、ある分野が得意分野であると考えていたり、一定の分野を専門的に取り扱っていること表記することは許容されています。そこで以下、長文ですが、私にとってITが得意分野であること、情報技術分野を専門的に取り扱っていることを、ご説明させていただきます。
弁護士川内康雄ができるまで
誰でも幼少期は親の影響を強く受けるものだと思いますが、私も例外ではありませんでした。私の父は電子工作やパソコンが趣味で、週末はいつでも、電子工作キットの製作や、雑誌掲載プログラムの打ち込みをしていました。私はそれを見て育ちましたので、そのあたりの分野に自然に興味を持ち、父と同じように、ずっとハンダゴテを弄ったり、キーボードを叩いていました。高校生になるまでに作った電子工作のキットは数十個以上、打ち込んだ雑誌のプログラムは1万行を超えていると思います。大阪の日本橋には何回通ったかわかりません。MSX、PC-6001、PC-8001、PC-8801、PC-9801あたりはすべて触り、テープメディアからフロッピーディスクへの移行期の、いわゆる日本のパソコン黄金期を経験しました。
ですが、高校に入る頃には、外国や言語としての英語に興味を持ちだし、いつか国際的な仕事が思うようになっていました。そこで高校は国際学科に進み、大学も結局文系を選択しました。そして弁護士になり、就職した先は、イギリス系の国際法律事務所でした。東京の赤坂と六本木の間にある高層ビルに事務所があり、世界各地の弁護士数は2000人を超える大規模ファームです。アメリカの映画にでてくるようなやつですね。
その事務所での仕事はとてもやりがいがありました。同僚の半分が外国人でしたので、国際的な雰囲気の中で仕事に打ち込むことができました。高校生の頃の夢を叶えたと言っていいと思います。ですが、三つ子の魂はとはよく言ったもので、段々と、技術にかかわることのできる仕事がしたいと思うようになりました。そこである時一念発起し、ITに自分の軸足を移すことにしました。IT分野で著名な弁護士が代表を務める大阪の事務所に移籍し、そこで5年間IT法務の修行を積みました。IT法務の修行と言っても、私は法律の勉強よりも、技術の勉強の方が好きでしたので、新しい開発言語を学んだり、事務所内情シスとして、サーバー管理をやったりしている時間も長かったです。
この事務所での仕事の半分以上がIT関係でした。弁護士が10人前後の事務所だったのですが、IT関係の法務を取り扱うのが代表と私の二人だけだったので、多くのIT企業の顧問先の仕事を担当させていただくことができました。まだ駆け出しの時期ではありましたが、全国規模の著名な情報通信関連企業の案件を直接担当し、色々なことを学ばせていただきました。
2006年に独立し、司法試験受験時代の仲間であった宮脇弁護士と共同して、i法律事務所を立ち上げました。ホームページで積極的にアピールしたからか、多くのIT関係の企業様と顧問契約を締結させていただくことができました。この頃からは、私の業務全体の中で、8割、9割方が、IT関係になっています。
取扱分野
ITと一口に言っても幅が広いのですが、私が技術的に好きな分野はプログラミングとインターネットなので、システム開発やクラウド分野の業務が得意です。ソフトウェア開発技術者資格(現:応用情報技術者・旧:第一種情報処理技術者)を持っていますので、よほど専門的でなければ、技術者の方と直接お話をさせていただくこともできると思います。
私がIT法務の修行をしていた時期は、日本で個人情報保護法が制定された時期と重なります。その頃は多くの企業様のコンプライアンスプログラム策定をお手伝いし、JIS15001にも詳しくなったものですから、プライバシーマーク取得支援も行いました。また、日本における判例上の営業秘密保護と、規格上の情報保護は一線を隠すところがありますので、法律的な視点も踏まえた機密情報管理をアドバイスしています。一方、こういった話と必ずセットになるのは情報漏洩で、どれだけ管理体制を強化していても、情報漏えいの可能性をゼロにはできず、実際に顧問先様発生した情報漏えい事故について、情報セキュリティの法務と技術を踏まえた、開示対応や被害者対応を行いました。
IT分野で個人情報保護と並び立つ大きな分野が知的財産です。IT関係では特許と著作権が関係することが多いのですが、特に著作権法は、インターネットやAI活用を踏まえた大きな改正が続いているので、研鑽を欠かさないようにしています。ChatGPTが登場して以降は、生成AI関連のご相談が非常に多くなっています(ちなみにですが、技術者さんのお話についていけるように、個人的にkaggleでコンペティションにチャレンジしています)。ECを大規模に展開している顧問先様では、ブランドを侵害された、侵害してしまったという事件が多くあり、商標に関するご相談も多いです。
弁護士の業務は多様ですのでやっていることを挙げだすときりがないのですが、以上の他には、上場支援、内部通報窓口、契約書・利用規約作成、、取引トラブル・労務問題等の企業法務、不正競争(業秘密侵害)、公正取引(独占禁止法・景品表示法)、渉外(海外対応・英文契約)対応などを行っています。
ITの技術分野はかなりフルスタックに触っていたほうだと思いますが、一時期特に注力していたのは、組み込みです。もともと電子工作が好きだったということもありますが、ソフトウェアとハードウェアがクロスオーバーするところが大好きです。自己研鑽と思い勉強をしていたら、ついにはCQ出版からマイコンの解説を出版することになりました(Amazon商品ページへのリンク)。おかげさまで売れ行きもよいようで、技術書では珍しく通巻1万部に達したそうです。とあるメディアでこの本や出版経緯を取り上げていただいています。写真左から2人目が私です。この本を書いていた頃はC言語ばかりを触っていたのですが、その後はJavaScriptでサーバサイドや、Cordovaを使ったスマホアプリを書くことが多いです。kaggkeへの参加の際はRではなくPythonを使っています。
現在は基本的にはお断りしているのですが、個人情報保護法施行前後では、セミナー講師を多くお引き受けしておりました。商業系のセミナーだけで無く、IT系勉強会でのセミナーやライトニングトークにも協力させていただきています。ただセミナーは事前準備に時間がかかるものですから、現在は原則として顧問先様の社員研修のみをお引き受けさせて頂いています。最近顧問先様のイベントに登壇させていただきましたので、サンプルとしてご紹介します。画面左上が私です。
【 KDL DAY 202104 】プライバシとセキュリティ ~デジタルサービス利用の不安と責任~
以前はホームページ内で、ITその他企業法務全般に関するQ&Aを公開していました。情報が陳腐化してきましたので、このホームページ自体からは削除しましたが、人気のあるコンテンツでしたので、サブディレクトリで公開しておきます。
苦手な業務
企業法務ばかりやっていますので、それ以外の分野は正直なところ苦手です。特に借金の整理や相続・離婚はここ10年ぐらい扱ったことがありません。最近法律が改正されたとか、新判例がでたといったことも押さえられていないと思います。ただ顧問先様の従業員の方でこの分野にお悩みの方が多いのも事実で、そういったときは当事務所の共同経営者である宮脇弁護士に対応をしてもらっています。彼はこれらの分野のプロフェッショナルで、私などは及びもつきません。
あと苦手と言うよりできない業務としては、大規模デューデリジェンスのような複数の弁護士がチームとなって取り組む必要のある業務です。当事務所は勤務弁護士を採用する予定がありません。これは自分を頼って契約してくれた依頼者様にはかならず自分で対応をしないといけないと考えているからです。
略歴
1976年11月生まれ
1998年10月 司法試験合格
1999年3月 大阪市立大学卒業
2000年10月 弁護士登録
2001年10月 フレッシュフィールズ法律事務所(東京)勤務
2002年10月 弁護士法人英知法律事務所(大阪)勤務
2006年4月 i法律事務所(大阪)設立保有資格
弁護士
情報処理技術者(基本情報技術者・ソフトウェア開発技術者)
アマチュア無線技師(電話級)
TOEIC 925点
SIELE(スペイン語) B2プライベート
私生活上では、2人の子供の父親です。弁護士になるときにはもう結婚していましたので、上の子供は、2024年現在、もう大学院生になっています。今年下の子供が大学に入学しました。長男は弁護士を目指していて、次男はエンジニアを目指しているのですが、これも何かの因果でしょうか。
血液型がB型だからか、多趣味な方で、パソコン以外にも、バイクやロードバイクをいじるのが好きです。ロードバイクは山登りメインです(下りはとても苦手ですが)。バイクは、タイヤ交換、キャブレーターやフォークのオーバーホール等も自分でやらないと気が済まないタチで、家が工具だらけになりました。バイクはジムカーナという競技にチャレンジしていたのですが(練習風景)、今は腰を痛めてしまったのでお休みしています。下手の横好きですが、最近、楽器を初めて、トランペットでのハイトーンとバイオリンのビブラートに挑戦中です。昔はラジコングライダーにハマっていたのですが、目が悪くなってしまい、上空100mの機体の方向がわからなくなったで、今は押入れの肥やしになっています。
今はスペイン語の勉強にはまっています。「一番効率的なスペイン語勉強法」を開発し、それを自分で実証することを目論んでいます。いつかはスペインのカナリア諸島に移住できないかと考えています。
好きな食べ物は、スペシャリティコーヒーと第三世界のワインとクラフトビールです。食べ物と言っても全部液体ですね。週末は妻と大阪や神戸のバルを巡るのが楽しみです(お恥ずかしながら、うちの妻は世界一の女性だと自負しております)。
いわゆるMac党で使っているパソコン、スマホ、タブレットはすべてApple製品です。ただイヤホンはかなりこだわりがあって、Airpods系は使っていません。ShureやEtymoticがお気に入りです。ワイヤレスはどうしてもSonyかBoseですが。
弁護士広告
現在、弁腰会規則に基づき、弁護士がホームページ上で広告を掲載する場合には、弁護士広告と表示することが必要とされています。この自己紹介は、広告適表現の使用を避けるように意図していますが、これを読む方に対して、私の弁護士事業の広告として機能することは否定できません。そこで見出し部分とこの段落に、弁護士広告と表示しております。
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2021年11月、私のホームページをリニューアルしました。リニューアル前のホームページは、「売り込み型」のSEOを重視したコンテンツとキーワードの詰め込み型のものでした。自分の技術のアピールため、アダプティブデザインや視覚効果もたくさん取り入れていましたので、かなりけばけばしい内容だったと思います。ですが弁護士登録から20年以上経過し、多数の顧問先様からご依頼を頂戴している状況ですので、アクセス数やコンバージョン重視したホームページは必ずしも必要なくなりました。そこでこの際、180度方向転換し、ホームページを「超シンプル型」に作り変えました。その一方で、ずっと先延ばしにしていてSSL対応をしましたので、Googleから村八分にされることはもう無く、そのうち検索エンジン上に自然に表示される状態に戻るはずです。
とにかく字だらけのページで、読むのが大変だと思います。ご容赦下さいませ。今後はあまり更新もしないと思いますが、その一方で、依頼者様とのリアルなお付き合いをより重視したいと考えています。皆様よろしくお願いたします。
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当職は得意分野を生かすため、法人又は個人事業主の方からのご依頼のみを承っております。また継続的なお付き合いが可能な企業様の御案件のみをお引き受けいたしますので、ご依頼は顧問契約の締結が前提となります。といってもどこの誰だかわからない相手に仕事を頼むことはできないでしょうから、初回の相談は無料で承っています。ご相談をご希望の企業様は、このページの末尾のフォームからご連絡くださいませ。顧問先様以外のご依頼をお断りしているのは、自分のキャパシティ以上の業務量を引き受けると、仕事のクオリティに悪影響が出てしまうからでもあります。依頼者様に最大限の貢献ができるよう、きちんとかけるべき時間をかけて、一つ一つの案件に取り組んでいきます。
弁護士会の規定により、弁護士は報酬規定を定めることが必要とされています。当職においては、原則として顧問先様以外からのご依頼はお断りしているので、顧問先様に適用させていただく報酬規定を公開致します。
月額顧問料(各消費税別)
月額 枠内時間 超過相談料(1時間あたり) 備考 30,000 1時間 28,000 50,000 2時間 25,000 従業員300名以下のみ 100,000 5時間 20,000 従業員3,000名以下のみ 150,000 8時間 18,000 200,000 12時間 16,000 0 35,000 顧問契約がない場合 当職の弁護士費用は、顧問契約の有無に関わらず、タイムチャージ方式でご請求させていただきます。タイムチャージ方式とは、法律事務に要した時間に一定の単価を乗じて、弁護士報酬を計算する方法です。単価については、上記一覧表をご参照願います。
相談時間の枠内であれば、面談、電子メール、電話等による相談、法律文書作成、交渉・示談等あらゆる弁護士業務を行います。
法律相談料は0.1時間(6分)毎に計算させていただきます。
この面談、FAX、メール、事前調査に要した時間を全て法律相談時間として計算します。
IP・IT(知的財産・情報技術)に関する業務に関しましては、当職の知識・経験が生かせるため、想定よりも短時間で完了する場合があります。その場合、依頼者様とご相談の上で、処理に要した時間に最大で130%を乗じて、報酬を計算させていたきます。タイムチャージ方式を適用しない場合
タイムチャージ方式を適用すると報酬が高くなりすぎる場合等において、依頼者様と個別に協議して、以下の計算方法により報酬を算定する場合があります。
1. 訴訟等着手金及び報酬金 以下の基準を原則とし、事案の性質を勘案してご請求いたします。
(1) 着手金
300万円以下…請求額の8%(最低額は10万円)
300万円超え3,000万円以下…請求額の5%+9万円
3,000万円超え3億円以下…請求額の3%+69万円
(2) 報酬金
300万円以下…経済的利益の16%
300万円超え3,000万円以下…経済的利益の10%+18万円
3,000万円超え3億円以下…経済的利益の6%+138万円
2. IT(情報技術)・IP(知的財産)にかかわる業務 訴訟等の場合には、着手金及び報酬金をそれぞれ3割増しにして計算します。
3. 調停事件及び示談交渉事件(裁判外の和解交渉をいいます) 2.の額を3分の2に減額します。
4. 契約書作成(別途報酬金額を定める場合)
(1) 定型
経済的利益が1000万円未満…5万円~10万円
経済的利益が1000万円以上1億円未満…10万円~30万円
(2) 非定型 30万円以上
5. 内容証明郵便の作成 1通当たり3万円及び発送実費。委任契約の解除
弁護士と依頼者様との契約関係は法律上「委任」というジャンルに分類されます。委任においては、、委任事務が終了するまでは、いつでも解除ができます。 タイムチャージ方式で報酬を計算している場合には、解除時点までに行った法律事務にかかる報酬を請求いたします。着手金・成功報酬方式で報酬を計算している場合には、着手金は第1回口頭弁論までの業務量に対してどこまで業務を実施していたかによって比例計算して清算し、報酬金は解除時における勝訴の見込みを協議の上で決定し清算します。
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事務所概要
私たちの事務所の名前はi法律事務所(あいほうりつじむしょ)は2006年4月に大阪弁護士会所属弁護士川内康雄と弁護士宮脇常亨が設立した法律事務所です。弁護士が2名だけの、いわゆるブティック型法律事務所で、それぞれの得意分野を重視して、依頼者様のために業務を行っています。川内がITや企業法務分野を、宮脇が家事や債務処理等の一般民事分野を担当しています。
住所・連絡先
当事務所の最寄り駅は南森町・淀屋橋・北浜・各線梅田・大阪駅です。周辺にはコインパーキングが多数あります。
大阪市北区西天満4-3-25 梅田プラザビル別館203号
電話番号:06-7506-9455
FAX:06-6363-4270
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